跳到主要內容區塊

旅行と日常を往復、街での風呂屋の風景を探索

テキスト / 郭慧
口述/李清志
画像提供 / 李清志、北投溫泉博物館、7132

ローマの浴場から日本の銭湯まで、各国の風呂屋は人々が入浴する場所だけでなく、独特の建築美学を備えた各地の入浴文化のコレクションでもある。新型コロナが収まらない現在、建築家である李清志氏の旅の思い出をたどり、世界中を旅し、建築の視点から街での風呂屋の風景を探りましょう。

子供時代のお化け屋敷が北投温泉博物館になった

子供の頃に探偵になりたかった李清志氏は、今では「都会の探偵」として知られているが、中学時代から風呂屋に埋もれている秘密に気づいた。幼い頃、李清志氏はその家族に従って「北投の三つの温泉」のひとつである「星乃湯」へ行ったことがあり、また、北投公園の優雅な企画と豊かな緑が大好きだったため、しばしばバスに乗って北投図書館へ行って自習したこともある。「仲間と一緒に勉強していたその時、隣に不思議な廃墟がよく見られ、皆お化け屋敷と呼んでいた!」李清志氏は笑った。

当時、李清志氏は、友人から呼ばれていた「お化け屋敷」が北投国小の先生・生徒たちによって発見された、かつて東アジアで最大の北投公共浴場だったと想像もしていなかった。さらに、住民たちの協力で現在の北投温泉博物館になった。また、李清志氏も、美しい公園のために千里を遠しとせず行っていた高校生から、実践大学の建築設計学学部の副教授になった。さらに、教師パーティーの時に「星乃湯」へ行って美味しい料理を味わったこともある。

李清志氏の中学時代に見た「お化け屋敷」は、北投の住民の保護により現在の北投温泉博物館になった。(画像提供:北投溫泉博物館)

「唐破風」の建物を集めて、煙がゆらゆらと立ち昇る世界を楽しむ

しかし、各地を旅行した都会の探偵として、李清志氏は銭湯を探検する足跡が台湾に留まらず、日本の銭湯の独特の建築様式により、日本の各地の銭湯を訪ねる決意をした。100年の歴史のある銭湯から改造された東京の美術館「SCAI the Bathhouse」などにも足跡がある。「日本の伝統的な銭湯は立面に『唐破風』を採用している。日本人の話では、唐破風は入り口が別世界に入るようなものなので、生前と死後の違いを象徴する葬儀場の建築に最もよく使用されている。一方、銭湯は煙が充満し、まるで別世界のようだ。」

 日本に加え、李清志氏はまたプリツカー賞を受けた建築家ピーター・ズントー(Peter Zumthor)が設計したアルプスのテルメ・ヴァルス(Therme Vals)温泉へ行って、屋内と屋外を通じている広大なプールで温泉の癒し力を楽しんだこともある。「温泉を心身の癒しと見なし、銭湯を庶民の日常生活と見なす日本人と比べて、浴場はヨーロッパ人の多くの裕福な老人たちの癒しの場所だ」と李清志氏は笑いながら語った。

古典的な唐破風の立面から建築家の設計した浴場スペースまで、一般の人々の日常生活から金持ちの療養まで、都市の探偵のレンズの下で、世界各地の浴場は様々な地域文化を反映しているが、共通の癒しの魔法を持ち、街の隅や路地、そびえ立つ丘の上に静かに隠れ、人々が伝統的な沐浴文化に浸って現実の悩みを洗い流すのを待っている。

李清志氏は日本を訪問した時、わざと100年の歴史のある浴場から改造された美術館「 SCAI the Bathhouse」へ行って調べた。(画像提供:李清志)

李清志氏は日本を訪問した時、わざと100年の歴史のある浴場から改造された美術館「 SCAI the Bathhouse」へ行って調べた。(画像提供:李清志)

京都の有名なカフェ「Cafe SARASA」は銭湯を改造したもので、多くの芸術家に人気のある場所であり、都会の探偵はそれも見逃せなかった。(画像提供:李清志)

京都の有名なカフェ「Cafe SARASA」は銭湯を改造したもので、多くの芸術家に人気のある場所であり、都会の探偵はそれも見逃せなかった。(画像提供:李清志)


Profile/李清志

李清志氏は、有名な建築家・コラムニスト・ラジオ司会者であり、街の隅や路地を旅する都会の探偵でもある。彼は米国ミシガン大学の建築専門の修士号を取得し、現在、実践大学の建築設計学部で専任副教授を務めている。『美感京都:李清志氏の京都美学』や「魂の場所:一人の孤独な空間の読書本」などの著作がある。2019年、ラジオゴールデンベル賞の芸術文学番組賞及び芸術文学番組司会者賞を受賞した。